AnotherTale Episode : Prologue

「執筆依頼?」

 __*1受け取った封筒の中から取りだした書類に大きく書いてある。

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 ゲームブランド「リンケージ」*2ビジュアルノベルが好きな人ならば誰もが知っているブランドだ。これまでにたくさんのビジュアルノベルを制作してきた。恋愛、ミステリー、日常。いろいろなジャンルの作品があり、僕*3もその作品を実際に手にとったことだってある。

 そんな企業から「執筆してほしい」との依頼はとても嬉しい。自分の作品が企業に見てもらえたんだと思えるから。だけど、僕はこういった依頼を、幾度となく断ってきた。

 理由は簡単。趣味で書いているだけ。そう、これはただ趣味で書いて、投稿しているだけ。それ以外の何でもない。

 企業の書類を封筒に入れて、そのままゴミ箱へ投げた。が、外した。

コンコン

 ドアがノックされ、僕は「いいよ」と言う。入ってきたのは妹の砂綾*4。砂綾はゴミ箱の近くに落ちている、僕が投げた封筒を拾いあげる。

「また、断るんですね」

「うん」

砂綾はその封筒をゴミ箱の中に落とし、僕に向かって歩み寄ってくる。

「まだ引きずってるんですか?あの日のこと」

言葉が出ない。確かに引きずってるかもしれない。裏切られたあの日のことを。

 長い沈黙が続く。そのたびに胸が痛くなってきて、それは砂綾も同じことで。

「私には、わからないんです」

長い沈黙を、彼女が破った。重苦しい空気が、少しでも軽くなったかなと思ったけど、それは逆に、僕の中で重くなってきて。

「あの方は、兄さんといろいろと言い出し合って、一つにまとめている光景を、私は幾度も目にしてきました。お二人とも、楽しそうで、何より、兄さんがとても楽しそうでした。私にも見せなかった顔を、してたんですよ?」

砂綾が一言言うたびに、心が重くなってくる。

 もういいよ。言わなくて。それは、一番、僕が知ってるから。だから、もうあの日のことは言わないで。

「毎日、『こうじゃない』、『これがいい』って言ってて。見ているこっちも、楽しくなってたんですから」

___

「だから、今でも信じられないし、わからないんです。どうして、兄さんを裏切るような真似を__」

「もういいよ!」

聞きたくなかった。あの日常を思い出すたびに、締め付けられて、何よりあいつのことが、もっと嫌いになってくるから。

「__」

再び訪れる沈黙。あまり大声を出すことのない僕が、こうやって妹に対して大声を出して、怖がらせる僕が嫌になってくる。このまま自分を殴ってしまいたいほど。

「ごめんなさい。出過ぎた真似を」

砂綾が謝ることではないのに。本当は僕が先に謝らないといけないのに。

「こっちこそごめん、大声出して」

「いえ、出過ぎた真似をしたのは、私の方ですから」

 砂綾の優しさに、僕は胸が締め付けられる。きっと砂綾は僕が負い目を負っていると思っているんだと思っている。この負い目は、きっと僕にはわからないと思う。どんなに自分と向き合っても、表に出さない僕は、自分でもわからないと思う。

 僕は砂綾とは違う。砂綾より賢くない。砂綾の賢さは僕が一番わかっている。心を顔に出さなくても、彼女は幾度となく気がついてきた。そして、それを口に出すことなく、何時も彼女に助けてもらった。そんな妹に対して、僕はこれまでに、何をしてきただろうか。

「それよりどうしたの?」

 僕は砂綾に微笑みを向ける。彼女はハッとした顔で同じように笑顔で返す。

「今日は、星が綺麗ですから、外で食べませんか?」

「外で?」

カーテンを開け、夜空を見上げる。夜空には沢山の星々が不規則に並べられていた。その星々は、自分を主張するかのように、白く輝いていた。星々を眺めながら食事というのはなんとも心が洗われそうだ。今の僕にぴったりなチョイスだ。

「星を眺めながら食事できる場所と言えば、『桜咲屋』とか?」

「洋食でしたら、『アステリー』とかでしょうか?どっちに行きましょうか?」

Choose Ohsakiya and Astely?

桜咲屋

「桜咲屋へ行こうか」

 僕たちは和食店の桜咲屋へ行くことにした。

 桜咲屋は創業300年の歴史を持つ老舗和食店だ。「桜咲き道に、屋台一つ。屋台出すふどん、凡で、優しき故里な味かな」という詩でお馴染みと言われているところだ。何度か足を運んだことがあり、1時間以内に入れたことはなかった。それほどの人気店だ。

「なんか久しぶりですね。こうやって兄さんと夜に食事に行くなんて。何時ぶりでしょうか?」

「うーん、最後に行ったのは、僕が中学校卒業する前だったから、1年数ヶ月かな?その時は母さんもいたけど」

 中学校卒業の数日ほど前だった気がするが、その時は母さんと一緒に来たので、砂綾と二人きりで行くのは今回が初めて、だった気がする。

「じゃあ私と二人で行くのは、今回が初めてでしょうか?」

「多分そうなるね」

 砂綾はどこか嬉しそうな顔をして、夜空を見上げる。紺碧の空に淡く天の川が流れていた。夏に向けて徐々に気温が上がり出すこの季節でも、夜は肌寒く、砂綾は細い二の腕を手で軽くゆっくりとさすっていた。

「少し、肌寒いですね」

そういって、苦笑い。

「うん、昼間は半袖で丁度いいって思ってたのに、夜は少し冷え込んできたね」

 昼間の最高気温は28℃と、半袖で過ごすには快適な気温だが、Quad*5にプリインストールされている天気予報アプリには、「現在気温:15℃」と書かれていた。

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「これから午前中まで晴れるみたい」

「ということは午後から雨ですか?」

「うん、時々だけどね」

砂綾が少しだけ表情を暗くする。どこか行く予定でもあったのだろうか?

「どっか行くつもりだったの?」

「明日昼過ぎから、緋菜ちゃんと一緒に隣街のカフェに行く予定だったんですけど。雨だったらちょっと」

 緋菜ちゃんは砂綾を幼馴染みで、僕と彼女らを含めた3人で小さいころはよく遊んだ。緋菜ちゃんとは最近学校でも会うことは少なくなってきたような気がする。

「そっか、だったら『マーシャル*6』の中にできた新しいカフェにでもすれば?」

僕が提案すると、彼女は右肘を左手に置くようにして、右手の人差し指を唇につけて、考える。

「そうですね、それもいいかもしれませんね」

砂綾は微笑んで肯定し、話題は別へと変わっていった。

 話しながら歩くこと数十分、目的地の桜咲屋に着いた。入り口前に12個ほど置いてある横長いベンチには、9個は満席だった。僕は入り口に置かれている名簿に名前と人数を書いて、ベンチに座る砂綾の隣に座る。

「相変わらず人が多い。また1時間以内には入れないか__」

「でも、今日はいつもより待っているグループの人数が多そうですよ?」

見ればグループで固まっている人数が多いところで10〜11人ぐらい、少なくても7〜8人はいる。

「団体客の場合は通される席が違いますし、仮にグループが3〜4人だったとしても、二人用の席がありますから、多分早くは入れそうですよ」

「そう」

ここに二人用の席があったなんてはじめて知った。何時も母さんを含めた3人で食事してたから、4〜6人用席と団体室しかないと思ってた。

 ここに来て待つこと20分ちょっとで、僕らが呼ばれた。店内に通され、中は相変わらずに賑わっており、スタッフは忙しそうに歩き回っている。案内された席に腰を下ろし、メニューに目を通す。

「うーん、どれもおいしそうです」

初めて来た客のような口ぶりをする砂綾は、メニューを食い入るように眺める。

 メニューにはどれも美味しそうに撮られたイメージが貼られ、どれを注文するか悩んでしまう。別に悩んじゃいけない理由なんてないんだけど。

「じゃあ、僕はこれにしよう。砂綾は?」

「待ってください。んー」

砂綾はまだ決まらないらしく、一生懸命悩んでいた。そして悩んだ結果、砂綾は決めたようだ。僕は席に置いてある呼び出しボタンを押す。

「ご注文おきまりでしょうか?」

すたすたと若い女性店員がやってきて、腰巻きエプロンのポケットからQuadを取り出す。

「僕は『旬の刺身定食』」

「私は『天ぷら盛り合わせ定食』で」

「お飲み物はどうされますか?」

「僕はアイスコーヒー、彼女はミントミルクティーで」

「かしこまりました。お飲み物は料理のあとでよろしいでしょうか?」

「ええ」

「かしこまりました」

 注文を終え、店員はそのまま厨房へと向かった。砂綾はこっちを見て、笑顔だった。

「さすが兄さん、私の好みをよくご存知で」

「何年お前の兄貴やってきたんだと思ってるんだよ」

 砂綾はいつも食後に紅茶を飲んでいて、月に応じて飲むものが変わっていた。5月である今、いつもならミントライムティー*7を飲むのだが、もうじき6月になる。6月になったら何時も彼女はフレッシュサワー*8を飲んでいるが、ここにはそれはなく、何か代わりになるようなものを探したとき、砂綾はミントの入った紅茶を飲んでいたので、ダメ元で選んでみたが、どうやら彼女も同じものを探し当てたみたいだ。

「私が家で良くやってますけど、ここには置いてなかったので、別のを注文しようかと思ったんですけど、どうやら兄さんに先を越されちゃいました」

砂綾が向ける笑顔は、とても嬉しそうだ。無事合って良かった。

「あ、兄さん見てください。星がすごく綺麗です」

 空を見上げると、沢山の星空で、これだけで心が満たされそうだった。

「ほんとだ。ここで食べると癒されそうだ」

「そうですね。こんなに綺麗だと、なんだかロマンティックな気分になりそうです」

「ふふ、そうだね」

 空を眺め、星に関するいろいろ話題を振りながらして、料理は届いた。お互い料理を口に運び、星を眺め、味を楽しんだ。

 食事を終え、帰路に就く僕ら。砂綾の顔はとてもうれしそうで、楽しめたようだ。

「僕が頼んだ紅茶、どうだった?」

「んー、そうですね。美味しかったは美味しかったんですけど、もう少しライムの香りがほしかったところですかね」

砂綾はちょっぴり申し訳なさそうな顔で答える。

「じゃあ、今回のはハズレ?」

「いえ、ハズレではなかったです。ライム以外はとても美味しかったですから」

「そっか」

「ただ、今度からは、別のでおねがいしますね」

ハズレではなかったものの、やはりすこし口に合わなかったようだ。あれ以外にも、「オレンジミントティー」や「ベリーミントティー」があり、どれにするか悩んだあげく選んだものなので、今度はもうちょっと考えて選ぶとしよう。*9

 その後、家に着き、僕は眠らせていたコンピュータを起こし、「プロスファー*10」を立ち上げ、調べ物をいくつかこなす。そして、日付が変わる手間で、再びコンピュータを眠らせ、僕も電気を消して、ベッドの中で眠りについた。

アステリー

 

「アステリーに行きましょうか。私もあそこにはまだ言ったことがないんです」

 砂綾の発言で、僕らはアステリーに向かうことになる。

 アステリーは最近オープンしたばかりのイタリア料理店で、僕もまだ行ったことがない。そのため、場所はQuadでマップを見ながら行くしかない。

 家を出たあと、さっそくQuadをポケットから取り出し、アステリーを検索する。

「少し遠いな。市電使うぞ、これ」

「別に市電使ってもいいと思いますけど?別に近くないといけない理由なんてありませんし」

それもそうか、と思い、その場所までナビしてもらう。

 外は肌寒く、昼間より気温が下がっていた。Quadの天気予報アプリを見てみても、昼間は28℃あったにも関わらず、今は15℃にまで下がっていた。

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「晴れは続くけど、午後から雨が降るかもって」

「雨、ですか__」

砂綾は少し困ったような顔をした。どうかしたのだろうか?

「明日は緋菜ちゃんと隣街のカフェに行く予定だったんです」

「そうだったんだ」

雨は時々ではあるが、それがいつ、どのぐらい降るのかわからない。

「どうするの、行くの?」

「あんまり降らなければいいのですが、結構降るんであれば、あまり遠出はしたくありません」

そうなれば二人は会うこと自体がなくなる可能性がある。せっかくの休日、友人と会うことは女の子から見れば楽しいイベントの一つといえよう。

「だったら近場にしたら?」

「んー」と考えこむ砂綾。近場で出会えて、かつカフェがある場所ってあるだろうか?

「とりあえず、マーシャルで落ち合うことにします。それから予定を組み直します」

「そう」

とりあえずは明日にならないと詳しく決められない、と言うことなので、その話を終え、別の話題へと切り替える。

「そういう兄さんは、明日はどうしますか?」

「午前中は雨が降らないから、その間にデッサンを終わらせるよ。早く描き終えて、投稿しないといけないしね」

 スペクトラムの名で、インターネットブックサイト「レッドブック」に作品を投稿している僕。投稿した作品はまだ4作品(1話完結のショートが3つ、現在更新中の作品が1つ)で、ランキングは6位。1位は長年トップの「アマトリオ」、作品名は「ミドルパズル*11」。沢山のリーダー(読者)をもつこの作品、僕は一度も目にしたことがない、読む気もない。

 さっき僕は更新中の作品があるといった。作品名は「オルタナティブ」。オルタナティブ自体の意味は代わりという意味だけど、この作品名の意味は「選択」主人公は常に極限の選択を迫られるという意味。選択によって、未来も、自由も、大切な人も失ってしまう。そういう選択をどう選択し、乗り越えていくかというもの。こういうのは読者が自分で選んで、そのルートを見ていく方が面白いんだけど、そうするとものすごい作業量になるので、選択は勝手に決めさせてもらう形になった。もちろん、「選択式の方がよかった」なんて言う人もいるけど。

「はやく次話、見せてくださいね」

 砂綾は微笑んで、言った。サイトでも、こういうコメントをもらうと嬉しくなる。だから僕は頑張れるんだと、いつも想ってきて、ここまで上がってきた。始めは18位ぐらいが、どんどん上がってきて、今の順位にへとなった。もっと昇進して、1位を目指したい。

 砂綾と話題を切り替えながら話、市電を乗り継いで、アステリーにへと着いた。店の前には客が待っているが、名簿を見る限り、5組ぐらいだった。これが10組とかだったら、どうしようかと思ったが、大丈夫だった。僕は名前を書いて、砂綾の隣に座る。

「結構いるかと思いましたが、どうやら早くは入れそうですね」

 時間的には30分くらいかかって、中には入れた。机板のしたには毛布が掛けてあり、肌寒い今では助かった。

「テーブルのガラスの下に毛布を挟むなんて。他の料理店じゃなかなかないですよ」

「ああ、こぼしたりしたら大変だ」

 星を眺め、あれやこれやと、星座などについていろいろと話し続けながら、僕らはメニューに目を通す。

「どれも美味しそうです♪」

砂綾は楽しそうにメニューを眺め、僕はとりあえずオーソドックスなものにした。

「ご注文はいかがなさいましょう?」

「僕はナポリタン」

「私はホタテと蟹のソースパスタで」

「お飲みものは?」

「僕はカフェラテ」

「私はアプリコットミルクティー」

「食後でよろしいでしょうか?」

「ええ、お願いします」

「かしこまりました」

 ウェイトレスは一礼して、そのままキッチンへと向かった。僕らは空を眺め、お互い黙って、心を満たす。

(ときには星に願いをって感じにするのもありかな)

と、僕はそんなことを考えながら、料理が来るのを待った。

 料理が届き、僕らは料理についてや、同じように星について話し合いながら、口に運んだ。

「うーん、兄さん、このパスタ美味しいですよ。ホタテは大きいし、蟹も身がくずして入ってますよ」

「そう?ちょっと頂戴」

お互いの料理を食べながら、心ゆくまで楽しみ続けた。

 食事を終え、帰路につく僕ら。帰りの市電の中で、砂綾が話しかける。

「兄さん、どうでした?」

「とても美味しかったよ。これなら遠くても通いたくなるね」

「ふふふ、同感です」

心ゆくまで食事ができた僕らは、自然にと楽しい気分になっていた。家を出る前、重かった心がウソのように軽くなる。

(人って楽しくなると、重い気分を忘れるんだな)

 そんなことを考えながら、家に着き、僕は本を軽く読んで、そのままそっと目を閉じた。

*1:ダッシュ記号の代わりです。

*2:ゲーム制作会社カラーズの中にある制作チーム。主にビジュアルノベルを手掛ける。2003年設立、数々のノベル作品を制作した。シナリオは基本作家による契約制。作品の中には映画化、アニメ化したテーマもある。

*3:蒼井裕。本作の主人公。オンラインブックサービスレッドブック」に作品を投稿する作家。成績優秀で人当たりも良く、しっかりした性格から、周りからは頼られることも多く、その性格から、憧れを抱く女生徒も少なくない。物事を瞬時に考え、行動するタイプ。基本的には周りを見て、適切な判断を出すが、場合によっては自分から突っ込むことも。中学校までは絵を良く描いていて、絵のクオリティは高い。が、作品を自分から周りに見せようとせず、コンクールに出展したことがない。小説の挿絵も彼が描いている。

*4:蒼井砂綾、旧姓緋科(ひしな)。裕の義妹で、出逢ったのは小学校低学年のとき。しっかり者で、家での家事全般を裕と行うが、基本一人でこなす。学校では兄そろって成績優秀の優等生。自分から率先して物事を行い、周りからの信頼は厚い。友達とおしゃべりするのが好きだが、異性と話すのは少々苦手。どんな相手にも敬語で話す。裕の一番の理解者で、彼が困っていたとき、何時も彼女が寄り添い、励ましていた。そのため、裕からの信頼も厚いが、彼に対する信頼も厚い。意外と甘えん坊で、何時もは「兄さん」と呼ぶが、時々「お兄ちゃん」と言って彼にくっつく(二人きりのときだけ)。無類の紅茶好き、だが特に紅茶に対するこだわりはない。自分でオリジナルの紅茶を作ることも。

*5:一般的なスマートフォン。Quadシリーズの中でも裕の持つ機種は「Office SDK(Spreadsheet,Document,Keynote)」タイプ。書類作成、表関数計算、プレゼンテーションなどのオフィス上の作業が行える機種。

*6:咲河市で最も大きいストリートデパート。服、食品、カフェ、映画などが立ち並ぶストリートで、それを全称し、ストリートデパートとして存在する。

*7:通常の2倍の濃さにした紅茶に、ライムシロップ、カシスシロップを加え、その上にミントとライムを飾ったもの。アイスにして飲む。

*8:フレッシュサワーティー。夏に飲むのが好ましい紅茶のレシピの一つ。ティーポッドにレモングラス茶葉を入れ、120ccの熱湯で蒸らし、ライムシロップをグラスに15〜30cc(分量はお好み)入れ、氷を5〜6個入れる。そして蒸らして作った紅茶液をそっと静かに注ぎ、炭酸水をそっと注ぐ。最後にミントとスライスレモンを飾れば完成。

*9:桜咲屋の紅茶は、季節に合わせたラインナップで、春は「桜ミルクティー」や「シナモンティー」、冬は「チョコミントミルクティー」や「柚レモンティー」などが提供される。

*10:IBS(Internet Browsing Software)アプリケーションで、裕の使う「」

*11:レッドブックで1位をとり続け、アニメにもなった傑作。主人公「クロエ」と「アイリス」。二人はアイリスのパーティで出逢った。クロエはアイリスのパーティーで披露される宝石を奪おうとした盗人で、アイリスはその箱入り娘。宝石を盗み、逃げようとしたとき、偶然彼女の部屋に入ってしまい、アイリスと出逢う。そこで二人はベランダでパーティの様子を見たり、星を眺めたりしながら過ごしていた。しかしそこで彼女の父、「フィスト」に見つかり、クロエはその場から逃走した。その後、お互い18になったところから、物語本編へと繋がる。クロエを名前の由来は「verdant(青々)」をギリシャ文字に訳し、アイリスはそのまま「Iris」のままである。登場するキャラクターほぼ全員がギリシャ文字の読み名が使われており、ギリシャ創話(現在でいうギリシャ神話の亜種)と呼ばれている。